まずは前回ご紹介した、車いすが6台も乗れる名物のメリーゴーランド。人気が高く繰り返し乗る子どもも多いことから、開園後に日よけの大屋根が取り付けられました。周囲がコンクリートの塀で囲まれているのは、入り口を限定することで、回転している大型遊具に子どもが不用意に駆け込む危険を減らすためです。
塀の表を飾っていたのは、青虫と蛹と蝶を描いたモザイク壁画。すべての子どもの豊かな成長と飛躍への願いが感じられます。この壁画の陶板は、地元の特別支援学校に通う児童生徒によって制作されたそうですよ。
塀の内側はというと、地域の子どもたちの手形タイルで賑やかに彩られています。
視覚に障害のある子どもも触って楽しめるよう、壁画には様々な形や手触りのタイル、小物、人工芝などが用いられていました。木の葉や花、蝶の形をした手作りタイルもあります。
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これらのQRコードをスマートフォンなどで読み取ると、インターネットを通じてこの壁画に関するミニクイズが載ったサイトや、公園ができるまでを紹介する動画などにアクセスできます。ユニークなアイデアですね。
スロープを進むと、ん? 床に半球状の突起……。
踏んでみると、床下から大ぶりのベルを鳴らしたような澄んだ音が響きました! これも前回ご紹介した音の芸術作家Herbert Jercherさんの作品。所々に埋め込まれたこの突起を踏んで辿ると、スロープを上るにつれて音の高さは上がり、下り坂では音も低くなるという趣向が・・・。ここを通る幼児から大人、そして車いすや歩行器、杖、三輪車のユーザーまでともに楽しめる粋な仕掛けです。
車いすや歩行器でアクセスできる唯一の滑り台としてはちょっぴり物足りない感じもしますが、大人が子どもをサポートして滑れるよう幅を広く取ったり、スロープ上に残った車いす等を介助者が運び下ろしやすいよう近くに階段を設置したりする工夫が施されていました。
活発な遊びの渦からしばし離れて休んだり、林を探検して珍しい葉っぱを集めたり、木に登ったり、のんびり歩く鳥を観察したり……子どもたちは、ここならではの遊びを自由に展開できます。
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ところで見学に訪れたこの日は元日でした。公園は大勢の家族連れでにぎわい、バーベキューコーナーではパーティも開かれています。
遊び場を自由に駆け回る子どもと、リラックスして楽しむ大人――。みんなの「のびのび」&「のんびり」を可能にしているのが、遊び場を囲うフェンスと出入り口のゲートです。特に発達障害や知的障害、聴覚障害などを持つ子どもの親や、一人で複数の子どもを連れてくる親にとって、フェンスやゲートの存在はとても心強いもの。「遊び場を囲うなんて閉鎖的で過保護」という見方もありますが、これがある公園を見つけてからやっと外遊びに行けるようになったという家族もいるんですよ。あらゆる子どもの豊かな成長を支援するには、遊び場にも選択肢が必要です。
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ボタンの高さは160センチなので、小さな子どもが一人で開けて出て行ってしまう心配がありません。ただし、これでは車いすユーザーである親などにとって手が届きにくい場合も……。
その代替手段となるのが、非接触型カードシステムです。 各扉の手前に立つ黄色い柱にご注目。1メートルほどの高さにある黒い部分がカードの読み取り機です。専用のカードをここに近づけると、ボタンと同じく扉のロックを解除することができるそうですよ。
さらに、扉が透明のプラスチック板でカバーされているのがおわかりでしょうか。
このおかげで、車いすユーザーもベビーカーを押す親も、まず手で扉を大きく開けたり、誰かに押さえておいてもらったりする必要がなくスムーズに通過できます。柵の間に足先が挟まる心配がないので、普段の通行と同じ姿勢のまま足やフットレストで扉を押し開けて通ればよいですからね! ゲートの通過に手間取っている間に他の子どもが走り出てしまうリスクも低減。シンプルかつ効果的な工夫です。
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続いてもう1か所、昨年Yamble Reserveに完成したLivvi’s Place Rydeの様子を簡単にご紹介します。
こちらは、NPOとライド市との協働でつくられました。
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Julieさんは以前よく、幼い息子を抱きかかえては公園のブランコや滑り台で遊ばせていました。彼をできる限り他の子どもたちの中で遊ばせたかったのです。しかし大きくなるにつれてそれも難しくなり、公園でできることは減るばかり。やがて彼は遊びの参加者ではなく見学者になっていきました。公園は息子の障害を際立たせてしまう場所……。以来彼女は遊び場を嫌い、避けてきたそうです。
しかしある時Livvi’s の公園を知り、思い切って出かけてみることに。するとそこは障害児のための洞察的なアイデアに満ちた素晴らしい遊び場でした。しかも多くの人がそれらの工夫に気づくこともなく、『普通の』公園として大いに楽しんでいる様子を見て感激します。そこで息子さんは妹や他の子どもたちと一緒に、生まれて初めてのターザンロープや鳥の巣ブランコ、メリーゴーランドなどを楽しみ、家族は公園遊びを満喫したそう。
特にRydeはJulieさんたちにとってなじみ深い地域でした。すぐそばにあるCerebral Palsy Alliance(脳性まひの人と家族を支援するセンター)は、親子で長年リハビリに通い詰めた場所だったからです。もしその頃にこの公園があったなら、リハビリを頑張ったご褒美に息子をここで思い切り遊ばせてあげることも、センターで知り合ったお母さんたちとここで集い語らうこともできただろうと言います。
彼女は、次の2点を指摘しています。 「障害のあるなしにかかわらず、子どもは遊びから、そして一緒に遊ぶ仲間から学ぶことがたくさんある」、「家族の誰かに障害があると、社会との交流は難しくなりがち。だから出かけた先で自分たちもちゃんとインクルードされていると実感できることには大きな意味がある」と。
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地域に根差し、創意工夫と挑戦を重ね、個性的な遊び場を誕生させているオーストラリアに、今後も注目です。